日本材料学会関東支部セミナー
楽器と音をめぐるサイエンス
− 文化と芸術を支える最先端テクノロジー −

主 催: 日本材料学会関東支部
日 時: 2004年6月25日(金) 14:00〜17:00
会 場: 工学院大学 新宿校舎11階第7会誌室
      東京都西新宿1-24-2(新宿駅西口徒歩5分)
趣 旨: 
 私たちにとって音楽は生活を豊かにするために欠かせないものの一つです.楽器の製作は多くの場合,伝統的,職人芸的なものだと考えられており,楽器の構造,音色,音響などに対する科学的アプローチは,今日の楽器製造に大きな役割を果たしているにもかかわらず,あまり知られていないのではないでしょうか.そこで,このセミナーでは,主として材料学,機械工学の切り口で,楽器とその音に関する話題を平易に解説します.楽器と音楽に関心のある方のみならず,最先端の工学が私たちの身近な生活や文化・芸術に果たす役割に関心のある方など,多くの方のご参加をお顔いします.

プログラム:

1.楽器における適材適所
                         吉川 茂(九州大学教授)
 オルガンや金管楽器の発音のメカニズム,特に,金管楽器の発音源としての生体組織(唇)の振動特性等について説明する.また,ピアノや弦楽器を例として,楽器材料としての木材の使われ方とその変遷,さらに,楽器用代替材料の研究と実用的応用について解説する.

2.ピアノの構造・音響・材料について
                         西口磯春(神奈川工科大学教授)
 ピアノの構造と音響について紹介する.ピアノではさまざまな材料が使い分けられているが,用いられている材料はピアノの構造の進化とともに変遷している.これらの材料と構造との関係,要求される機能,荷重条件等についても解説する.


参加費: 一般:1000円、学生無料

参加申込:
      FAXまたはE-mailにて「材料学会関東支部セミナー参加希望」と明記の上下記宛に申し込み下さい。

申込先: 中村 俊哉
       宇宙航空研究開発機構 総合技術研究本部
      〒181-0015東京都三鷹市大沢6-13-1