ノートパソコンで出来る原子レベルの シミュレーション入門講習会
〜分子動力学計算と電子状態計算〜

主  催: 日本材料学会
共  催: 日本材料学会関東支部
協  賛: 日本機械学会,日本金属学会,日本材料強度学会,日本材料科学会,日本原子力学会,日本航空宇宙学会,日本造船学会,高分子学会,日本複合材料学会,精密工学会,応用物理学会,溶接学会,日本高圧力学会,日本鋼構造協会,日本セラミックス協会,日本鉄鋼協会,日本溶接協会,化学工学会,日本船舶海洋工学会関西支部,電気学会,電子情報通信学会,日本塑性加工学会,土木学会,日本応用数理学会,計算工学会,日本表面科学会(予定,順不同)

期 日: 平成17年9月8日(木,第1日),9日(金,第2日)

会 場 中央大学理工学部 2号館 2502教室
     (http://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/access/access_korakuen.html,地下鉄丸ノ内線・南北線『後楽園駅』から徒歩5分,都営三田線・大江戸線『春日駅』から徒歩7分,JR総武線『水道橋駅』から徒歩10分)(東京都文京区春日1-13-27 Tel 03-3817-1831)

概 要: 原子レベルのシミュレーションは,実験による測定が困難なミクロなレベルの材料の解析が出来る可能性を秘めており,材料開発や現象の理解等に関して様々な応用が期待されている.また,近年では,ノートパソコンでも容易にシミュレーションが可能な環境が整って来ている.さらに,高度な知識を持たなくとも,操作が可能なソフトウェアが開発されて来ている.本講習会では,“原子レベルのシミュレーションに興味はあるが,敷居が高く踏み切れなかった人”や“原子レベルのシミュレーションを体験し,自分の仕事に役に立つかどうか試して見たい人.”等を対象にして,実際の原子レベルのシミュレーションを体験してもらうことを目的としている.2日間の講座からなり,1日目は“分子動力学計算の体験”,2日目は“電子状態計算の体験”である.それぞれの講座は,シミュレーションを実行する上で必要な最低限の知識の講義と,受講者自身のノートパソコン上で行うシミュレーション実習からなっている.

スケジュール
1日目
10:00−10:30 ソフトの動作確認・セットアップ
10:30−12:00 講義1(分子動力学の基礎・物性値算出)
                    東京大学 泉聡志
分子動力学法をはじめる初心者を対象に,分子動力学法を使用するために最低限必要な知識・データの分析方法について概説する.動径分布関数などの構造解析,温度などの統計量および拡散係数などの輸送係数の算出方法,応力テンソルなどの連続体力学量の評価方法,を中心に説明する.
12:00−13:00 昼休み
13:00−14:00 講義2(分子動力学のポテンシャル)
                    東京大学 泉聡志
分子動力学で使われる二体ポテンシャル,金属系のためのFS,EAMポテンシャル,共有結合系のためのボンドオーダーポテンシャル,イオン結合系のためのイオンポテンシャルなどを紹介し,適用時の選定基準などを概説する.
14:00−16:30 分子動力学ソフト"Materials Explorer"演習
                    富士通株式会社バイオIT事業開発本部
                   中央大学 辻知章,東京大学 泉聡志
1. Materials Explorer3.0のご紹介
2. 「アルゴン結晶の融解」のシミュレーション 入力データ作成,計算実行,結果解析(二体相関関数・拡散係数)など一連の基本操作の演習を行う.
3. 「鉄の応力印加」のシミュレーション EAMポテンシャル(Finnis Sinclairポテンシャル)の使用,応力印加の仕方などやや高度な操作の演習を行う
16:30−17:00 質問受付, 事例紹介

2日目
10:00−12:00 講義3(電子状態計算の基礎)
                    大阪大学 尾方成信
13:00−15:00 電子状態計算演習・ 電子状態計算ソフト(ABINIT等)の紹介
                    大阪大学 尾方成信,東京大学 原祥太郎
近年,材料研究にも広く用いられるようになった,平面波基底を基本とする密度汎関数法に基づく電子状態計算法の理論と,実際にどのように数値計算が実現されているかについて解説する.また,実際に計算を実行する際に,注意すべき計算パラメーターの決定法や,表面,界面,力学特性など幾つかの計算対象に対するモデル作成から計算の手順までを具体的に述べる.
15:00−16:00 分子動力学・電子状態計算質問・ フリーディスカッション(個別相談も応じる)

*演習にはご自分のノートパソコン(Windows 2000/XP, CPU 600MHz以上, メモリ256MB以上,HDD 空き 500MB以上推奨)を持ちください.ソフトウェアのインストールは事前にダウンロードして動作確認していただく必要があります.ダウンロード及びインストール手順は,分子動力学・電子状態計算共に,申し込み後に個別に連絡いたします.

定 員  30名程度(定員を超過した場合はご遠慮頂く場合があります.同一団体からの重複参加,受講日数によって調整させていただきます.)

参加費(テキスト費含む)
一日のみ受講の場合:
   会員  :一般 10,000円  学生 5,000円
   非会員 :一般 21,000 円  学生 10,500 円
二日とも受講の場合:
   会員  :一般15,000円  学生 7,500円
   非会員 :一般26,000円  学生 13,000円

申込締切日 7月31日

テキスト 資料当日配布

申し込み方法
   随意用紙に
  ・ 氏名,勤務先,住所,電話/FAX番号,連絡用E-mailアドレス
  ・ 所属学会(材料学会の会員番号)
  ・ 希望する受講日数・受講日
  ・ 当日持込予定のノートPCの機種名・スペック(CPU・メモリ・OS)
  ・ 支払いの方法(現金書留・銀行振り込み・郵便振込み)
をご記入の上E-mail(推奨)もしくはFAXでお申し込み下さい.受講の可否を申し込み締め切り後にこちらから連絡いたします.請求書などの書類が必要な方はその旨お知らせ下さい.

現金書留の送付先
  〒606-8301 京都市左京区吉田泉殿町 1-101
  日本材料学会分子動力学講習会係
  TEL:075-761-5321 FAX:075-761-5325
  E-mail: jimu@jsms.jp
銀行振込み先:
  みずほ銀行百万遍支店
  普通 No.1005419 口座名義 社団法人 日本材料学会
郵便振替先:01000-1-26625

[ご注意]
1. 参加者には参加証をお送りしますので,会期中にご持参ください.
2. 演習にはノートパソコンの持ち込み及び事前のソフトウェアのインストールが必須ですので,上記の注意をよくお読みの上準備願います.こちらでPCを用意することはできませんのであらかじめご了承ください.詳細は申し込み後に個別に連絡いたします.
3. 講師その他のやむを得ない事情により,プログラム,講義内容に一部変更が生じる場合があります.
4. 参加費の払い戻しは基本的にいたしません.